メンテナンス Q&A

HCV型

Q

1 ろ過運転中にブザーがなる

 A-1  2個の真空計が同じような位置を指している

吸入側配管か、フライヤー排出口付近で詰まりを生じ油の流れが悪い。スイッチを切り、吸入側の各バルブは全開しているか、フライヤー排出部に障害物はないかチェックする。
フライヤーからの配管内の詰まりのときはフライヤーへ油を逆流させ詰まりを解く。下記の手順で行ってください。

  1. ピーコックを開き蓋を開く(ろ過タンクに油が必要です。)
  2. 吸入バルブを閉じる
  3. 逆流切替バルブを開く
  4. 吐出バルブを閉じる
  5. 供給バルブを閉じる
  6. 中間バルブを開く
  7. ドレンバルブを閉じる
  8. スイッチを入れ、油が逆流し詰まりが解けましたら、バルブをろ過の状態に戻し運転してください。

※この操作でも詰まりが解消できないときは、②吸入バルブを開き、フライヤーの排出バルブを閉じ、ろ過側へも油を流してください。 

 A-2  下の真空計の目盛りだけ大きく
(約-0.06Mpa)振れている

ろ紙が目詰まりをしている。
油温が低く油の粘性が高いためろ紙に負荷がかかっている。
吐出側より流れがありましたら、そのまま運転を続けてください。
流れない場合はろ紙を交換してください。

  1. スイッチを切り吸入バルブを閉じる
  2. ピーコックを開き、蓋を開く
  3. 目詰まりをしている場合は、ろ紙の表面を掻いてろ過タンクの油が無くなるまで運転する。
  4. スイッチを切り、ろ紙の交換をしてください。

Q

2 モーターが唸りポンプが動かない
スイッチが自動的に切れる

 A-1  3相モーターが単相運転をしモーターに無理が掛かっている

3線ともモーターまで通電しているか、電圧は正常か点検処理する。

 A-2  使い初めでポンプが冷えているとき高温の油がポンプに入り
部分膨張を起こしポンプロックを起こした

スイッチが切れて、40~60秒程度おいて再度スイッチを入れてください。
この繰り返しで解消します。

 A-3  ポンプ吸入口へ異物(揚げカスなど)が入り
ポンプロックされている

長期間使用しない場合、油が固化し、ポンプの動きが悪くモーターに無理が掛かっている。ポンプ入口の揚げカスを細かくして排出します。
下記の図のようにポンプカバーを外し、カップリングを正逆に回して円滑になりましたら、スイッチを入れて動作してください。


Q

3 スイッチが入らない

 A-1  パイロットランプは点灯している
(スイッチまで通電している)

  • スイッチの押し込みが維持できない場合…スイッチの交換
  • スイッチからモーターまでの断線…テスターで調査、結線修理
  • モーターの故障…確認のうえ交換

 A-2  パイロットランプは点灯していない

  • 他のコンセントに差し込んでみても変化ない場合…プラグ損傷、電線断線調査及び交換
  • 他のコンセントに差し込んだら通電する場合…一次側の問題

Q

4 エアー漏れチェックの方法

能力低下を感じられましたら、まずはエアー漏れのチェックを行ってください。
定期的に行ってください。

上記のようにバルブを設定し、スイッチを入れます。圧力が下がりブザーがなったらスイッチを切り、④の吐出バルブを閉じます。エアー漏れがある場合、下記のチェックをお願いします。

チェックポイント

  • 蓋パッキンの疲労
  • 蓋パッキンにカスなどが付着していないか
    ※緊急時の対応としてパッキンを取外し、上下逆に取付てください。
    早急に新しいものにお取替してください。
  • ドレンバルブに緩みがないか
  • 蓋の歪み、左右蝶番の緩みは無いか、バランスは合っているか
    ※エアー漏れがない場合は、ポンプローターの磨耗や損傷が考えられます。